プチ連載

□そういう人間だからこその恩返しらしい
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暁の服着てうろついてた男が今もなお暁の服着て、しかも目の前に居る。


「……結局用心棒かよ」

一度は怖いなんて言ったその男に向けて、二度目は恐怖も抱かずあいつは言った。

暁だって一目瞭然なのに気が付かないこいつなんかよりも、犯罪者相手に命を預けるような真似をするこいつに笑えてくる。

「何ですかその苦笑い!用心棒は性に合わないとでも言いたいんですか!」

「って言やァ恩返しそのものが性に合わねーから言ってらんねーよ」


「…そうですか!なら」


暁だって一目瞭然なのに、こいつには見えていないらしい



「なら頼みましたよ、用心棒さん!」

どう見ても、恩返しに励む人間としか見えていないらしい。




続くかも
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