お題小説。

□02、きゅんって音がするらしいんです
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「土方さぁん。ちゅーしやしょ。」

「…仕事中。」

「いーからいーから。」

「はぁ〜。…しゃーねぇなー。」

「きゅん。」



「土方さぁん。夜這いにきましたぁぁ。」

「まだ書類整理中。」

「いーからいーから。」

「……。」

「きゅん。」



「土方コノヤロー死ねやぁぁぁぁ。」

「ぎゃあ!!」

どごんっ

俺からそれたバズーカは山崎の部屋に直撃し、ラケットが俺の顔にスパーキング。

「…っつ。山崎殺す。」

「土方さぁん。大丈夫ですかぁププッ…。」

「…お前も死ね。」

「冗談でさぁ。たてますかィ?」

そうやって手をさしのべてくるやつ。
あれ。これってなんていうんだっけ。
相手がかっこよくみえてしょーがない。少女マンガの鉄則効果音。

確か…。


「きゅん。」

…そうそう。きゅんだ。

「って何でお前がいってんの。」

「土方さんって少女マンガの鉄則効果音がバレバレなんでさぁ。」

「俺の心を読むな。」

そういって頭をこずくと普段には絶対見せないような笑顔で奴は微笑う。

「今、きゅんってした。」

言い逃れはできない。
する気もないが。


「聞こえんのか?」

「えぇ、バッチリと。」


きゅんって音がするらしいんです





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