黄昏SCRAP

□7話 ちょっとだけ頼みごと
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「ちょっとこれは多すぎる」
「いやまあ…少ないよりはいいと思うよ…?」

昨日お邪魔させてもらった、ヒョクチェ君(と呼ぶことになった)とドンヘがいつもダンスを練習しているこの教室。でもいつもは二人しかいないはずのここに、何故か今日は私含めて14人も集まっていた。
教室の隅で深刻気に会議を始める私達3人とは別に、他の11人は教室を走り回ったりじゃれあったり、ひたすらぼーっとしてたり、すごく自由。


「ヒョクチェ君は良いとして…ドンヘは何で2人が5人になったの」
「だってそうじゃないと参加しないっていうから…それに早咲だって1人が3人になっただろ!」
「だってさー!」

そうこうしている間にも集まった11人は自己紹介してたり早速プロレス技かけたりと早くも仲良くなり始めていた。まじか。


「それにしても11人か…あの振付を初心者含めたこの人数に教えるって結構大変だよ、大丈夫?」
「まあヒョクチェなら大丈夫っしょ!」
「え、俺だけ!?ドンヘもだから!」
「私も手伝うよ…」




そもそもこうなったのには原因がある。





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