黄昏SCRAP
□3話 生徒会長
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「あ、早咲さん」
ダッシュで下駄箱へ向かってローファーを取り出し履いていると、上から声が落ちてきた。
「あ、トゥギ先輩こんにちは!」
「ジョンスオッパでいいって」
「いやその…はは」
はい出ましたこの学校に何故か多い韓国人その…何人目だこれ、ていうかこのカウントもうやめようややこしい。あ、ちなみに彼は生徒会長のパク・ジョンス先輩です。
まあ色々あって『イトゥク』という呼び名がついていて、ファンの子らは『イトゥク』を省略して『トゥギ』と呼ぶ子が多い。(ざっくり説明)
名前の件は嬉しいんだけどさ、やっぱり大人気名先輩をオッパ呼びするのはさすがに勇気いるというか。
ていうかそこだけ韓国人利用すんなよ作者。(あれ)
(ブルルルルル)
「、」
「疲れてるのにごめんね。すぐ終わるんだけどさ」
「は、はい」
(ブルルルルル)
…やべえ携帯めっちゃ震えてるううう絶対ギュヒョナだろこれ絶対ギュヒョナだろちょっと待ってええええ!
「よかったら受け取ってもらえる?」
「へ」
そう言ってトゥギ先輩が取り出したメモ用紙には、パク・ジョンスの名前の下に先輩のメールアドレスと電話番号らしきものが書かれていた。え、まじですか。
「これ…いいんですか?」
「連絡くれると嬉しい。うん、それだけ。じゃあね」
「あ、はいさようなら…」
何か……流れでもらってしまったああ!!
今の誰かに見られてないだろうか。あ、てか心臓が。こういうの慣れてないからああ…!
あ、てか今日もイケメンでしたジョンスオッパ!(心の中だけ)
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