黄昏SCRAP

□8話 マネージャーです
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とりあえず皆事情は知ってるはずではある。
だからまずは自己紹介を済ませて、これからの方向性を決めようという話になった。


「すいませーん!こっち向いてくださーい!」

声を張り上げないといけないくらい騒がしい。ていうか皆仲良くなるの早くね、自己紹介いらないパターンですかねこれ。
でも一度声をかけると皆こっちを向いて静かになった。あれ、これ意外といけるチームだったりする?


「説明は姐さんでお願いします!」
「は、ざけんな」
「俺からもお願い!」
「え、えー…?」

ヒョクチェ君に頼まれたら頷くしかない。横でドンヘが不平等だと不満気に頬を膨らませてる。


「で、アンタ誰?」

ヒチョル先輩だ。目が大きいからなのかなんなのか、少し威圧されてる気分。まあ13人男がいて私だけ女だもんね、変に思うのも当たり前か。
ていうかアンタ誰て…知ってるだろ、多分。

「このチームのマネージャーの早咲だよヒョン!」
「マネージャーっておま、部活か」
「いいじゃん!ここまで来たんなら早咲も最後まで付き合ってよ」
「おおナイスドンヘ!早咲さんがマネージャー!いいね!」
「…いやまあいいけども」

マネージャーって。私部活あるから多分週一回しか来れないんですけど。というかマネージャーという名のパシリにするつもりですよねわかります。


「ということでマネージャーになりました早咲水羽ですよろしくお願いします」

ぺこりと頭を下げると、皆割と大きな拍手で迎えてくれた。隣のキュヒョンは何故かムスっとしてる。

「今回集まっていただいた皆さんはもうお話聞いてますよね?文化祭の有志の部を盛り上げるためにこれから猛特訓に励みますから覚悟してくださいね!」
「ヒュー!姐さんかっこい…ごめん黙る」

大勢の目の前で恥ずかしいことするな、ていうか姐さんって何だよという意味を込めてドンヘを睨むと、速攻で静かになった。


「えっと…もう仲良くなってると思うんですけど、改めて一人一人自己紹介をしてもらいたいと思います。じゃあまず提案者のヒョクチェ君から」
「え!?あ、うん」



ていうかこの仕事本来ならドンヘとかヒョクチェ君がやる事だよね?何で私が仕切ってんだろ。
…これもマネージャーの仕事なんでしょうかね。





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