赤眼鏡


□俺様の元に跪け
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お前の物は俺様の物。
俺様の物も俺様の物。

欲しがる物は何でも親に与えられて来たディアボロ…。

だからこういう俺様的性格になってしまった。


今ではもう親でもどうにも出来ない状態だ!


「ふっ!俺の親でも俺に何も言わなくなったしな!」


それをいいことにディアボロは何でもかんでも、やりたい放題に好きにし放題だ…

親は本当に困り果ててしまっている。

それに…
今はディアボロを母親一人で育てている!


父親は俺様として育ってしまったディアボロに呆れて出て行ってしまったのだ…。

皮肉なものだ…自分の可愛い息子がこんな風に育ってしまうなんて。



「あっあの、ディアボロ…お母さん、ちょっと出掛けて来るから、家の事はお願いね…」

「……。」

「じゃあいってきます」


母親は出掛けに行った…今この家にいるのはディアボロ一人だ。


「はっ!あの馬鹿母親、相当きてんな!まあ俺が知った事じゃあねえけどな!」


ディアボロは本当に俺様だ。

ディアボロの部屋の掃除もご飯もその他の事全部母親がしてくれているのに…全く感謝していない。

むしろ、早くクタバレと思っている…可哀相な母親、そしてディアボロ…。

ディアボロは、本当にとんでもない奴だ…


「はん!毎日が本当に詰まらねえよ!俺がトップに立ちゃあこんな糞詰まんねえ世の中は変わるだろうな!」


頭をガシガシとかく。
髪が乱れるが直ぐに元に戻す!


「そうなったらどんだけ楽だろうな!」


とそこにガサガサと庭の方から音がする

「あ?なんだ?」


そこから怪我をして衰弱している子猫が出て来た…。


「にゃ〜……にゃッ」

「ふん!なんだ猫か!お前情けないな!子猫だからって容赦してもらえると思うなよ?」


子猫はボテッとその場に倒れた…。


「はん!そうしていれば俺が助けるとでも?」


子猫は疼くまっている…。どうやら深手の傷を負っているらしい。


「………。」

ディアボロは子猫の方をチラッと見る!


 
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