赤眼鏡


□甘々な兄弟
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ごく普通の日常で平和な生活をおくっている三人の兄弟。

長男ブチャラティ、次男ジョルノ、三男ナランチャ。


「あぁ糞、暇だぜ」

とナランチャは言う。
ナランチャはどうも暇で仕方ないらしい…。

「ちっ 暇過ぎて苛々するぜ。何かおもしれえ事ねえのかよ」


と苛々を隠せないナランチャ。


とそこに長男のブチャラティが来る。

「おい ナランチャ、何をそんなに苛々してるんだ」

弟の行動に呆れながら長男のブチャラティが洗濯物を抱えながらナランチャに近付く。


「ああ?」

怒りの矛先がブチャラティに向く。

ブチャラティはいつもの事だからと気にしていないようだ。

「なんだ、兄貴かよ。…なあ兄貴、何かする事ねえか?」

とナランチャは兄、ブチャラティに聞く。
ブチャラティは

「そうだな…」

という。直ぐに答えないナランチャはまた苛々する。


「じゃあジョルノがまだ寝てる筈だから起こして来てくれないか?」

「…ちっ 分かったよ!」


と舌打ちしながらも兄貴の言う事を聞くナランチャ。

とナランチャが次男のジョルノを起こしに行こうとした時、ジョルノが寝ぼけた風で起きて来た。

「…おう 二人とも 早いなあ」

とジョルノが言う。まだ寝ぼけているようだ…

それを見ていたナランチャは


「おい!ジョルノ。てめぇ、俺が起こしに行こうと思ったのによ。しかも今何時だと思ってんだよ馬鹿ジョルノ。」

と怒りをジョルノに向ける。ジョルノは

「ああ…知らねえよ。大体、何でブチャラティは兄貴って呼んで、俺の事は呼び捨てなんだよ。弟のくせに生意気な。」

とジョルノもナランチャに容赦なく言う。


ブチャラティは二人の事を気にせずに家事をしている。

「なんだと」

ナランチャも負けてはいないようだ…


「んな事よりブチャラティ、腹減った」

「ほら、ジョルノこそ兄貴の事呼び捨てで呼んでるだろぉ。」

とまだ二人は喧嘩を続けてる。


とブチャラティがいい加減キレてきたようだ。

「お前等、いい加減にしろよ。俺はお前等のためにやってるのによ!俺のスタンドでお前等、ぶっ飛ばすぞ。」

とブチャラティがキレた…どうやらブチャラティは今まで溜め込んでいたようで、キレると怖い性格らしい…。

二人は長男の方を見ながら、正座した

「ハイ!ごめんなさい」

と二人同時に言う。


ブチャラティに怒られたナランチャはどうも納得がいかないらしい…

「よし!わかったのならいい。」

とブチャラティは言って、洗濯物を取り入れに行った。



「糞、ジョルノのせいで俺まで怒られたじゃねえか」

「はん!自業自得だろ」

「なんだと」

とまた喧嘩をする二人。喧嘩する程仲が良いというのはこの事だ。


「で?お前は何してんだよ?」

と話を変えてジョルノが言う。

「ああ?暇なんだよ…糞、また兄貴にやる事教えて貰いに行かねえと駄目じゃんか」

ナランチャは不機嫌そうにブチャラティの所に行く。

ジョルノはまた部屋に行ってしまった…


「あっ!」

ブチャラティの所に行く前にナランチャは何かを思い出す。

「どうした?ナランチャ何かあったのか?」

とブチャラティは大声を上げたナランチャに心配そうに聞く。

「あっいや…何でも」

とブチャラティに返事を返す。

「そうか」

と言ってブチャラティは洗濯物を取り込んで居る。

どうやら洗濯物は結構多いらしい…

「そうか…そういえば、兄貴達もう直ぐ誕生日だ …まあ一応俺の兄貴達だからな、ケーキでも買って来てやるか。」

とナランチャは独り言をボソボソと呟きながらケーキを買いに出かける。

「兄貴、ちょっと出掛けて来る!」

とバタバタと外に駆けて行った。



 
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