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□暗闇の中で
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『ごめん!名無しさん先帰ってて!』



「え!あ、うん!」



親友の名無しさんにかえってもらい、
私はその音がなる場所に急いだ。




パコーン…パコーン…



音は段々近づく。




『あ、発見…』





小さいけど偉大で。


"青学の柱"なんて言われちゃってる。


本人が手塚部長から奪うって言うから
まだなったわけではないだろうけど…




「なんか用?」


『!』


急に話しかけられてビビる私。



「ねぇ、さっきからそこに立ってるけど
用があるなら早く言ってよ。」




『あんたねぇ…。まあいっか。
リョーマ、いつ帰るの?』


いつもより大きい声で叫ぶ私。




「あとちょっと!」



パコーン…




『ふーん…待ってる!』



「別に待たなくていいけど。」



は!?こいつー…!!



『あのねぇ…リョー…パコーン!



!?



『あっぶな…!』



リョーマが壁打ちしていたボールを
私目掛けて打ってきた。



パコーン!



足元にあったラケットで
咄嗟に打ち返した。



私は男テニ、マネージャー。
少しくらいはテニスは出来る。




「ふーん、打てるんじゃん」


コイツ…


『なめないでよ!小さい頃からアンタ…』


「まあ、フォームもパワーもまだまだだね」




でた、リョーマの口癖。

ついでに言えば南次郎さんの。




そう、私はリョーマの幼なじみ。

家族ぐるみの付き合いで、
昔からリョーマと一緒に
テニスをやってきた。



さっき、少しくらいならテニス出来る。
そう紹介したけれど、
実は結構な腕前だって言われてたり。






『…相手してよ。』


「別にいいけど。」




テニスがしたくなった。
 
 
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