白い白い雪
 
 そんな雪が僕の周りを
 美しくいろどっている
 
 ねぇ?
 この寂しさ 寒さ
 これは、誰のせいかな?
 

 突き放した希望 夢とか
 もう二度と戻ってこない事
 知っていたのに・・・


 雪が止んだ
 降ったり、やんだり
 そんな繰り返し
 
 君が泣いて笑って
 そんな君が好きで


 雪みたいに
 
 フワフワした髪
 カワイイ仕草
 僕より小さくて
 
 ゆっくりとゆっくりと
 君に染まっていく


 
 でも・・・
 
 少しずつ
 冷たくなる気持ち
 積もって前に進めなくて

 ねぇ?
 やっぱり寒い


 空を見上げた
 また、降り始める雪
 空から降ってくる

 満点の星がきらめく
 
 目が潤んでいるのか

 それとも
 周りがうるんでいるのか

 僕には、
全くわからない



 手を雪に差し出した
 雪が染み込む

 冷たい
 でも・・・

 やっぱり少しだけ
 暖かいんだ
 柔らかいんだ

 それなのに・・・

 きっと君は、今頃・・・
 
 そう思うだけで


 ねえ?
 君は、笑っているかな?
 君は、泣いていないかな?
 ちゃんと幸せでいるかな?



 いつの間にか
 あの場所に・・・
 下を向いて

 ポケットに手を入れて

ただひたすら歩く

 
 君との思い出の温もり
 それを感じる為に・・・

 意味がない
 戻らない

  それを知っているのに・・・

 ただ、だだ
ただ、ぬくもりだけ

 それだけを・・・


 君が僕に約束した場所
 僕が君に約束した場所

        
  【ずっと一緒】


 そんな約束
 守られなかった約束

 いつしか足は、速まって

 だんだん走り出す


 君がいる?
 そんな事、思うわけ・・・

 いいや

 君がいるかもしれない

 そんな期待が
 近付く程に積もっていく

 積もって積もって
 きっと期待で埋まる




 深いため息
 
 まだ、踏まれていない
 雪を踏む


 期待なんて・・・


 足跡は、
 はっきりと雪に残る
 自分の期待に裏切られた

 僕の涙が
 積もった雪に
 落ちていく

 涙は、あたたかい
 冷たい雪が溶けていく


 ねぇ?
 君は、幸せでいるんだね?
 

 それだけでも
 期待させてほしい


 それだけでも・・・

 君の笑顔がちらついて


 なんど、なんど
 君を忘れようと
 しただろうか?



 なんど、なんど
君を愛しいと
 思ったのだろうか?


 君を思う僕が
 時々、むしょうに
 嫌いになる


 握り合っていた手が
 君の手を欲しがる
 唇も
 君の全てが愛しくて

 手を握り合っていれば
 よかった
 
 唇を離さなければ
 良かった

 後悔だけが残っている


 
      
 そっと
 あたたかい温もりが

 背中から伝わる
 涙がもっと
 あたたかくなる


 ねぇ?

 君は、
 幸せでいなかったんだね

 君を
 もう一度抱き締めた


 
 君は、何度も何度も
 僕を抱き締める

 離れたくない
 っと言うように・・・


 僕は、ただただ
 君を抱き締める

 
 君は、僕と同じだった

 寂しくて恋しくて
 そんな想いを
 つのらせていたんだね


 ごめん

 君は、幸せだと
 思っていたのに・・・


 ごめん

 君は、僕を忘れた
 と思っていたのに・・・


 
 君は、僕を想い続け
 僕は、君を想い続け

 そんな二人
 君がいる事に感謝した


 こんなに僕を
 思っていてくれて

 やっぱり君が好き



 ねぇ?
 約束してもいいかな?

 大きくうなづく顔
 小さく

  うん

 っとつぶやく唇


 【ずっと一緒】

 
 あの約束

  君は、また泣いてしまった   涙を手で隠す君

 君の手をそっと外して
 君にキスをした

 恥ずかしそうに
 少し
 笑いながら

 
 そんな君にまた恋をした



 この雪が
 二人を戻したのかな?

 二人の想いを繋いだのかな?

 ねぇ?

 ずっとずっと降っていて
 僕たち二人を
 包み込んでいて


雪は、二人を繋いだ

 記念日は、雪が降る日

 
 ねぇ?
 雪が大好きになりました


 白い白い雪
 
 そんな雪が僕の周りを
 美しくいろどっている

 ねぇ?
 この幸せ 暖かさ 
 これは、誰のせいかな?

[TOPへ]
[カスタマイズ]




©フォレストページ