短編小説
□やさしい風になりました
1ページ/1ページ
風は、吹き荒れ、人を恐怖におとしいれる。
風は、怒りにまかせ暴れる。
風は、女に恋をした。
だが、女は、男に恋をした。
女と男が口付けをしたとき。
風は、荒れて、荒れて、荒れる。
「私は、悔しい。」
っと悲しみの言葉を言い続けて。
「風神様?」
どこからか、あの女の声がする。
「私は、愛しき人をなくしました。」
「私もなくした。そなたをなくした」
「あなたも、あたしも同じ」
「そなたもわたしも同じ」
「「共に生きよう」」
「今、行きます・・・やさしい風に、恋心の風に、なれますように」
女は、言い残して風になった。
嵐は、消える。
風が拭いた。
やさしい、やさしい風。
恋心をくすぐる風。恋人は、二人で寄せ合い。
愛を語る。
私は、1人。
なぜ?
風になったの?
なぜ?
疑問を風に問いかけながら。
浅い眠りについたとさっ♪