詩集


□メール
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久しぶりに君からのメール
ドキドキしながらボタンを押した
文を読むとそこには、
「〜だったね」
って、単語が多くて
あぁ
昔の事になったのか
って、思った僕でした
返信しようとしたけど
僕の手は、動かずに
ただ携帯の冷たい体を触っていた。
君の昔は、僕の事
僕の今は、君なのに
にげる君の手をにぎって
思いっきり抱き締めたかった
泣く君の目をふいて
思いっきり抱き締めたかった
君を思う気持ちさえ
今だ、続いているのに
久しぶりの君からのメール
今だに保存してある昔のメール
君の名前の横には、
「←好きだ」
って、単語があって
あぁ。
本当に好きなんだな
って、思った僕でした
もう一度
さっきのメールを見返す
下に下げていくと
「逢いたい」
なんて、
書いてあって
家を飛び出した
あいたいだけで
僕は、今、走ってる
恥ずかしくなんかない
君に会えなくなることが恥ずかしいよ
きみに思いを伝えられないんだから
精一杯、走る
風がふく
髪がなびく
服が体に張り付く
僕は、ただ君に
会いたいだけ
会って
言いたいんだ
この気持ち
もう一度なんて、
別に望んでなんかない
伝えられるだけで
君とやり直そう
とか
思ってない
ただこの気持ちを
伝えられるだけで
いいから

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