歌い手

□悪ノアルバイト
1ページ/1ページ



君は店長 僕はアルバイト
やる気を無くす哀れな自給
ココを辞めるそのためならば
僕は悪にだってなってやる


昔昔。
といっても3年前くらいに
長きにわたり繁栄をみせたお店がありました
そのお店の、中年の店長を支えるのは
顔のやつれた、バイト生でした。


不安の中僕は雇われた
祝福するは同僚の君
店長たちの勝手な都合で
僕らのシフトは2つに裂けた


たとえお客の全てが
僕の味方になろうとも
君が僕をこき使うから
僕はレジでふらついてる


君は店長 僕はアルバイト
休む暇ない あわれなシフト
休暇貰う そのためならば
僕は風邪にだってなってやる


隣の店へ出かけたときに
レジで見かけた太めのあの子
そのやる気のない声と態度に
一目で僕はレジを代えました
だけどその子が僕のこと
こちらへどうぞと誘うから
僕はそれに応えよう
どうして?涙が止まらない


君はバイト 僕はお客様
商品投げる 狂おしきバイト
「今日もおやつはピザポテですかw」
君は笑う 無邪気に笑う


店長の横暴な態度に
耐えられなくなった
店(くに)の人々は、
遂に決意を固め
ひとり、
また一人と
姿を消しました
店に残るは孤独な店長
それと、
雇われたばかりの
バイト生でした。


制服忘れた可愛いあの子
僕の後を引き継ぐ後輩
これがフラグだというのならば
僕はあえて 君を助けよう
「ほら僕の服をかしてあげる」
「これを着てすぐお行きなさい」
「大丈夫、サイズは同じだよ」
「きっと誰にもわからないさ」


僕は3年 君は3ヶ月
覚えの悪い 悲しきバイト
君をバカだというのならば
僕だって同じ ミス犯してる


むかしむかしあるところに
凶多吉少なコンビニの
頂点に君臨してた
とても卑しい僕の店長


たとえお客のすべてが(ついに辞める日はやってきて)
店の敵になろうとも(終わりを告げる声がする)
僕には関係ないから(お客などには目もくれず)
君がどうにか頑張って(僕は勤務を終了する)


「今まで、お世話になりました。」


君は店長 僕はアルバイト


もしも自給があがるのならば


その時はまた雇ってね


 

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ