夢見処-フィギュア-
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ここから、基本的に主人公目線です。ご了承ください。
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“待ってて”って言われたけど..どこで待ってればいいんだろう...?
外で一人で待つのも暗くて怖いから、あたしはとりあえず会場のロビーで待つことにした。
『何であんなこと言ったのかなぁ...?』
羽生さんがどうしてあたしなんかに“一緒に帰ろう”といったのか、あたしには皆目見当がつかない。
あ、あたし、また迷子になると思われてる..⁉
えー..もしそうだったらすごいショックだなぁ..
『あたしもう子どもじゃないんだけど..もう帰ろうかなぁ。あたしに言ったことなんて忘れちゃってるかもだし?』
そうだそうだ。
あの言葉に深い意味なんてナイナイ。
あたしの聞き間違いだったのかも!
『うわっそれってすっごい恥ずかしぃぃぃぃ//』
そう思ってあたしはロビーの椅子からそそくさと立ち上がった。
「何が恥ずかしいのっ?」
んん?この声は...?
いやいやいや『あるわけな「さっきから何一人でしゃべってるの??w」
『えぇぇぇーー??あれ、幻聴じゃ..?ん?』
「なんか混乱してるみたいだけど、帰るよ!ほら!一緒に帰ろうって言ったじゃん!!」
そういって彼はあたしの手を引いた。
『あ、あの...』
「ん?何?」
うわぁぁぁ、そんな悩殺スマイルあたしに向けないでっっ!←
近いっ近いって‼
『い、いや...ふぁっファンの方とか、大丈夫なんですか?』
「んー、出待ちされてたみたいだけど、他のみんなに紛れて抜けてきた!大ちゃんとか!wまさか正面ロビーに現れるとは思わないでしょ?w」
そりゃそうだけども..
『いつもはファンサービス?結構するみたいに聞いてましたけど..』
「今日はちょっと疲れちゃったし、#凜さんと帰りたい気分だったし?」
何なんですか‼このすまし顔は‼そして言ってる意味が分からないぞコラ!←
あれか、実はこの人タラシだったりするのか?
「誰がタラシだって??全部口に出てるよ」
『.....マジッスカ。ドコカラキイテマシタカ』
「悩殺スマイルがなんとかかんとかってヤツとか、すまし顔が、とか^^」
『ごごごごめんなさいぃぃぃ』
「wwいや、、凜さん面白いね。そんなこと言われるの久しぶりかも。そのままでいいよww」
そんなこんなで、なんだか普通に話をしながら、ホテルについてしまった...。