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□君の隣は*ver早坂
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最近黒崎が綾部とか言う生徒会の奴とよく一緒にいるのを見る…
今までいつも俺にくっついてきて邪魔なくらいだったのに…
「早坂君?」
「うわっ!黒崎っ!?」
「そ…そんなに驚かなくても…」
「悪い……その弁当は?」
「これ?あやべんが作ってくれたんだよー」
「……へぇ」
随分と仲が良いんだな…と言いそうになったのをなんとかこらえた
ってか何だあやべんって!!生徒会は敵なんだぞ!!
「あやべんの料理すっごい美味しいんだよ!」
黒崎の口からあいつの名前が出るたび胸の辺りがモヤモヤする…
これはあれか!?友達が自分以外の奴と仲良くしてるのを見ると嫌!みたいな……
…俺は小学生の女子か!!
「あっ!!そういえば今日の家庭科の時間にカップケーキ作ったんだよ!初めてちゃんと料理できたの!」
黒崎の手には綺麗にラッピングされたカップケーキがあった
「へぇ美味そうじゃん」
誰にあげるのかは聞かないでおいた……どうせ綾部にでも…
「はい早坂君にあげる」
目の前には差し出されたカップケーキ…
「俺が貰っていいのか…?」
「早坂君に貰ってほしいんだよー」
そうだ……クラスでだって部活でだって、今だってこいつの隣にいるのは俺なんだ…
「サンキュー」
あぁ今までのはきっと嫉妬…だったのかもな
あいつには絶対負けねぇ…
そんな決意を胸に秘めて差し出されたカップケーキを受け取った
************************あとがき
いやだってねぇ…あやべんばっかかまってたら早坂君妬いちゃうよ……
早坂好きだよーvV