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□気づきたくなかったけど…
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「何で俺はあんな奴に弁当作ってやってるんや…」

綾部は自分の手に持った二つの弁当箱を見て呟いた

そもそも綾部は生徒会・真冬は風紀部と本来ならば友達どころか敵同士なのだ

それを真冬との交換条件として(何故か)弁当を作ってあげているのだ

「……仲良く弁当なんて食べてる場合じゃないんやけど…」

少しして階段を上ってくる音が聞こえてきた

「あっやべーん!!お待たせー」

「……黒崎…」

「あやべん?調子悪いの?キレイなとこ行く!?」

綾部の様子がいつもと違う事に気づいた真冬は空気が悪いからだと思ったらしい

「……自分風紀部なのに俺といてええんか…?」

「……あやべん…?」

綾部は真剣な顔で真冬の答えを待っているようだった

「わたしは生徒会とか関係なくあやべんの事大好きだよ!」
真冬は満面の笑みでそう言った

その言葉を聞いた瞬間今まで綾部の心の中でくすぶっていたものがゆっくりと消えていった

「ははっ…何や大好きって…小学生かい自分」


(あぁ俺は黒崎がそう言ってくれるのを期待してたんかも知れへんなぁ)


「……俺も…好きかも知れへんなぁ」

綾部は今まさにお弁当を開けようとしている真冬に向かって小さく呟いた


************************あとがき

柄にもなく真面目な話を書いてしまった……

すいませんm(__)m
色々ダメでした

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