十六夜桜
□其の五
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三成の口が動いた。
「愛石田軍は同盟を組んだ」
同盟!どんな軍なんだろう!
「んでどこと組んだの?」
と言ったら三成が官兵衛さんに「話を聞くな、出でけ」と言い官兵衛さんを追い出した
ちょっと酷いね・・・;
「話しに戻るが、同盟先は武田・・いや、真田とだ」
おぉ!幸村君!これは頼もしい!
「幸村君と!?頼もしい軍だね!」
タハー♪とニコニコしながらうちは言った
「そうか、相手が気に入ってくれたようだな」
あれっ?あれれっ??今三成がほーーーーんの少しだけど、にこってしたよね!
「貴様が気に入らない軍ならば私は今すぐ斬滅していたところだ」
「えっ?どういうこと?」
・・?三成・・・?頬が桃色に・・。
「もぉー!三成ー!うちを気にしないで決めていいんだからね〜」
と桃色の頬をツンツンしていた
「きっ!!きまさっ!」
「ヤレ三成、貴様が「きまさ」になっているぞ」
三成の様子が変・・。
前まで家康さんとうちと三成三人でいた時はこんなにならなかったのに・・。
「ほいほい!こんなことで赤くなると三成の嫁さんが困るよ〜」
ニシシッと笑ってるけど・・
三成に嫁さん・・そう言えば・・三成が結婚・・。
どうせ・・とても美人で綺麗なお姫様が三成と結婚するんだろうなぁ。
ははは・・ってか!人の結婚したとかで祝ってあげないとね!
って、何先のこと考えてんだろう。
「さあって!幸村君に挨拶しに行かないとね!明日うちが挨拶しに甲斐の国まで行くね、だから何日かは城から抜けるね!」
と笑顔で食べてた菓子を両手で持ってその場から逃げる
バッと逃げるつもりが腕を掴まれて持っていた菓子を床にバラバラっと落ちる
「?!」
「愛、この城から出て逃げるのかそして私の元から去るのか」
「違うよ、うちは三成を裏切らないよ」
さっきまでふざけてた顔を変えて強い目に変える
「だって三成のこと信じているから、裏切りたくないし裏切りたくもない、ただ挨拶をしに行くだけだよ」
「そうか、裏切らなのなら良いが」
三成は少し安心したかとのように腕の力を抜いて手を離してくれた
そうしてうちは自分の部屋に戻る
「明日の準備でもしよう」
そうして一日を過ごしゆっくりと休んだ
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