二
□穴の向こうは異世界でした
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「つまりここは違う世界で、白ひげ海賊団の方々に命を救われた名前先輩はここで暮していらっしゃったんですね?」
冷静な庄左ヱ門に微笑む。頭を撫でてあげると嬉しそうに笑った
ここは異世界でその上世界屈指の海賊団だと説明した後は・・・大変だった
悲鳴は上がる、鼻水が飛ぶ、ナメクジをぶちまける・・・
こういう時直ぐ様冷静な対応を取れる庄左ヱ門の存在は大きい
「はにゃ〜。名前先輩は海賊になったんですかぁ?」
「いいえ、私は居候の身よ」
喜三太、金吾と一緒に散歩に出掛けようとするナメクジ達を壺に戻し終えると、マルコさんの手が肩に置かれた(彼はしんべヱの鼻水を拭いてあげていた)
「そろそろ親父んとこ行くかよい」
こくり、頷く
皆に再び会えた事は嬉しい。出来るならば一緒にいたい。しかし私が白ひげ海賊団の居候でありここが彼らの船の上である以上、白ひげ様の許可が必要だ
あの方が降りろと言えば、私達は下船しなければならない(そう言うとは思わないけれど)
「皆、この船の船長白ひげ様にご挨拶に行くわ。帰れるまで置いて頂けるようお願いしましょう」
『はいっ!!』
‐安全な場所‐
危険な目には合わせない
なにがなんでもここに置いてもらうわ
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