一
□感じる思い
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最近、不思議な感覚がある
胸が、締め付けられるのだ。この感覚はきり丸が泣いてる時に似てる
泣いて、いるのだろう
傍にいてあげたい。あの子は一人で泣くんだから(同室達の前では、決して泣かないんだ)
私に似た、でも私より素直に人を求める事が出来る、強い子(拒絶するのは簡単。私は随分長い間、人を拒絶していた)
きっと今も周りに支えられて、笑っているのだろう。しかしそれが一番、心配
此方へ来てもう一月経つ
書庫で本を調べ、上陸したら情報を集める。神隠しに伝説、伝承、噂話に至るまで調べ上げた
それでも手がかりは、ない
ため息が多くなるのは仕方ないだろう
「きり丸、みんな・・・逢いたいっ!」
帰りたい
それは本心
いくら白ひげ海賊団が居心地良くても、私の家は学園なのだから
帰りたいのに、あの青がちらつく
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