二
□よい子たちと海賊のとある日常A
2ページ/3ページ
ひょっこり、荷の影から顔を出す名前。二人にどうしたのかと尋ね庄左ヱ門の隣に座る。こんにちは名前先輩ちょっと休憩ですと答える庄左ヱ門の頭を撫で、にんまり笑う
「庄左ヱ門」
「は、んむ!?」
口の中に放り込まれたモノに目を白黒させる。舌の上をコロコロ転がるソレが次第に溶け、甘味が口に広がると自然と口端が上がる
「ふふ、疲れた時は甘い物、ね?」
「金平糖ですね。ありがとうございます!」
皆には内緒よ
唇に人差し指を付ける仕草に庄左ヱ門も悪戯っぽく笑って、同じ動作でシーッと息を吐いた
「マルコーーー!!どこだあぁ!!」
「庄ちゃーん!!」
三人で顔を見合わせる
「・・・行きますか?」
「そうだねい」
「ふふっ」
全くよい
「なんだよい!」
「お、マルコいた!報告書出来たぜ!」
「姉ちゃん!!」
「あ、庄左ヱ門いた!オヤツに豆大福もらったんだ!一緒に食べよう!先輩も!」
「はいはい、ひっぱらないでよ。せっかくだからお茶の準備もしよう。イゾウさんに茶器をお借りしたんだ」
‐長男気質‐
やっぱり頼られるのも嬉しいから
世話を焼いちまうんだよねい
世話を焼いちゃうんだよなぁ
→オマケ