□お早う
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「マルコ呼んでくるから待ってろな!」

あいつちょっと前にクルーに呼ばれて行っちまってよ



と出ていった男、エース



強い


あれは戦う肉体だった




だが奇妙なのは彼の格好。背中には刺青があるし(任侠者が彫るには簡易にも程がある)露出が激しすぎやしないか



彼の目的はなに?


ここは何処?



監視の気配も扉に鍵が掛けられた様子もない



再び視線を落せば自分は南蛮衣裳のような物を着ている。しんべヱの荷物で見た、確か・・・南蛮の寝間着


腹を捲ると包帯が丁寧に巻かれていた(しかもこの寝間着も包帯も木綿だ!)。これはどう考えても






「テッポウタケ、じゃ、ない・・・」



潜入したときこんな部屋はなかった

大体敵をこんな丁寧に治療するのは伊作ぐらいだ



と言うより







「死んだ、はず・・・」


そう呟くと、ぞわり、体が震えた







霧の中

私の苦無が雅お姉様の喉を切り裂いたと同時、お姉様の忍刀で切られた腹



足止めで終わりたかったのに、それを許してはくれないお姉様



大きく裂けた腹、大量の出血


押さえた所で大した意味は為さなかったが、どうしても生きて帰りたかった



冷たくなる体に、それも叶わぬと理解し、覚悟したのに・・・







気付けば揺れる部屋、潮の香り



生きている、この身体



せめて場所だけでも確認しようと窓に向かって歩きだした時、二つの気配が近づいてきた









「起き上がって大丈夫かよい」










バナナ二号!(一号は当然、四年のタカ丸)



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