一
□左様なら
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死体を、始末しなければ・・・
そう思うのに体が動かない
視界の端に見えた土井先生は幻覚だろうか
目を細めるも霞んで見えない
きり丸達は学園に帰れましたか!?
口を開くも出るのは暖かな己の血
確かめることも、出来ないのか・・・っ
ゆっくり、体が傾く
気持ちとは裏腹に白く霞む視界
あぁごめんきり丸・・・約束破るみたい
力尽き背後の池に落ちる瞬間、泣きそうな土井先生が此方に手を伸ばしていた・・・ような・・・
そして、暗転―――
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