一
□私たちの幸せ
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殺されるって、なんだよ
なんで大切な家族殺さなきゃなんねェんだよ！！
そんなん、おかしいだろ
そんな考え、狂ってる
「・・・俺達は自由が欲しくて海賊になった。名前は、どうして忍者になりたいんだよ」
「生きる為に」
ハッキリ告げられる内容は、今までの話と矛盾してた
「私の居た世界では弱さは死に繋がる。命がとても軽いのです。私は死にたくなかった。強さを求め入学し、そこで守りたいモノを見つけた」
「守りたいモノ・・・？」
「家族と、家」
そう告げる表情は、いつだったか親父が夢を語った時の顔に、似てた
「あの箱庭を、外部の者は生温いと言います。家族ごっこだと」
「例え偽りの家族でも、守りたいモノが在れば人は強くなる。何れ殺し合おうとも、血の繋がりはなくとも私達は家族。敵が来れば全力で守り、傷つけられれば決して許さない」
多分こいつも一緒なんだ。少なくとも仲間を、家族を思う気持ちは変わらない
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