一
□私たちの幸せ
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ジュースを飲む少女はさらりと
「先輩を殺した」
と言った
「テッポウタケは敵対する新興勢力の城。私に下された任務は城の見取図作成。その帰り道、テッポウタケ忍者に・・・雅お姉様に攫われた後輩を見つけました」
「学園の者は皆家族。直ぐ様逃がし戦った」
学園を、生徒を守るのは先生方だけではない。最上級生は学園の守人。あの特殊な空間に守られて育ち、最後は守って卒業するのだ
「忍の命は短く、卒業した翌日にはもう死んでるかもしれない。大半は10年とかからず死んでいく。友と殺し合う事も多い」
平忍者なら別だが、第一線で働くプロとして長く生きられる者は少ない。それは余程強運の持主か、極一部の才有る者だけ
「仕える主人が敵ならば友も敵。雅お姉様はテッポウタケに就職し忍術学園を襲えと命令された。私は阻止しとどめを刺した。それが、忍の道」
そう説明し、いくらか渇いた喉を潤す
‐ガンッ‐
酒瓶が、テーブルに叩きつけられる。エースさんが此方をギッと睨んでいた
「お前もそのミヤビってヤツも!大事な家族だったのに、殺し合うのか!?」
エースの声が甲板に響く。クルーの視線が、対峙する2人に注がれた
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