一
□挨拶
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「部屋は俺の隣だよい。宴の準備が出来るまで待っててくれ」
そう言われ案内された部屋で一人佇む
内装は南蛮のソレだった。布団ではなくベッドがあり、その横のテーブルには洗濯された名前の忍装束と武器が置かれる
「無用心ねぇ」
宝禄火矢は湿気って使い物にならないが、苦無等は数もそのまま置いてある
普通武器を返すにしたって刃を潰すくらいはするだろう(私が敵でないとは言いきれないくせに)
監視もないし部屋には鍵も掛けられてない
「潰されない自信があるのか、ただのお人好しか・・・」
多分両方ね
これがもし逆の立場だったら・・・
「有り得ない」
本当、変な人たち
‐郷愁‐
早く帰りたい
きり丸に、会いたい
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