二
□お風呂へゴー!!
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「おっきーお風呂!!」
「湯船に気を付けろよ。深いからな」
「わ、本当だ!」
「みなさんおっきいですからね」
風呂場にはまだ他にクルーの姿はない(宴の後はこんなんだ。当番でもなきゃこんな朝っぱらから起きねェ)。この貸し切り状態を楽しみコレはなんだ、あれはなんだと走り回る名前の弟たち
エースはとりあえず近くにいたヘイダユウを捕まえると桶で頭から湯をぶっかけた
「うわっぷ!!いきなりかけないで下さいよー!」
「にしし、我慢だ我慢。ほらお前らもこっち来い」
『はーい!!』
一列に並ぶ子供たちに湯をかけているとガラッと戸が開けられる。誰かと思えばマルコとイゾウの二人
「マルコさん!イゾウさん!」
「お二人も今からお風呂ですかー?」
びしゃびしゃの頭でにっこりにっこり駆け寄ってくる小さな体。おいお前ら転ぶなよと言う前に乱太郎が転けた
「おうよ。ちゃんと洗ってるか?」
『まーだでーす!!』
鼻の頭を赤くした乱太郎を抱き起こしてやる。こいつらにしたらデカすぎる椅子に座らせるとシャンプーボトルに手を伸ばした
「ほら、目ぇ閉じてろよい」
「はい!」
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