□主人に感謝を
1ページ/1ページ




上陸の為いつもより静かな食堂を後にし、名前が向かったのはモビーでも一等巨大な扉



船長室である



‐トントン‐



「白ひげ様、名前です」

「入れ」

失礼します。扉をくぐると心地好い威圧が身体を包む



背筋が伸びる、この空間が好き。学園長先生の前に立った時を思い出すから。鋭くも暖かな、威圧



「名前、どうした」



いつもの巨大な杯片手に、穏やかに笑う白ひげ様



「お礼を言いに参りました」



にっこり、微笑む。深く、頭を下げた



「ありがとうございます」



クルーの方々に変装を披露した後、実は親父から金を預かっていたのだと告げたマルコさん(若干焦ってる彼を見るのは楽しかった)



「お前ェ、全く使わなかったそうじゃねェか」



マルコの野郎、渡した金まんま戻してきやがった



「白ひげ様から頂くのは心苦しくて」

忍者とは慎ましく暮らすもの。贅沢には慣れていないのです



苦笑いでそう告げれば、面白くて仕方ないという様に、空気を揺らすその声


「白ひげの金を断った女は初めてだぜ!!」


















‐ああ、でも‐

この髪紐、マルコさんに買って頂きました

グララララ、あのアホンダラァ!!


.
 

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ