□叶わぬ望
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お頭から下された任務に、ああ遂にきたかと、目蓋を閉じた





浮かぶのは暖かな学園

愛しく可愛い妹達

厳しくも優しい先生方





いつかこうなると、覚悟していた

敵勢力に就くという事は、あたしの持つ情報を利用するという事だ



それを承知で就職した。自分の力を、最大限活用できるのが‘テッポウタケ城忍隊’だったから




それなのにあの箱庭を守りたいと思ってしまうのはあたしの我儘



・・・思うだけなら、許される




叶わぬ夢だから






「分かったな、雅」



自分は頭を垂れるしかない




だってあたしは、忍



「御意」








妹達、皆、此れから其方へ向かいます





大切な家を壊す為です

















‐感情に、蓋‐

だから、私を殺してな


.
 

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