二
□現実です
1ページ/2ページ
真っ暗だ・・・
先には名前姉ちゃんがいる
それ以外なんにも見えない
いつもの夢だ
毎回俺は姉ちゃんの後ろ姿を追い掛けて、追い掛けて・・・
でも姉ちゃんは振り向かない
俺に気付いてもいない
俺は、一人ぼっち
また、置いてきぼり
姉ちゃん・・・!
出ない声で必死に呼ぶ
いつも姉ちゃんの背中を見るたび、苦しくて、胸が、痛くて・・・
でも今日は違った
姉ちゃんは立ち止まった
『きり丸?』
大好きな、声
姉ちゃん!!
名前姉ちゃん!!
『こっちよ、きり丸』
待って・・・置いてかないで!!
.