一
□お早う
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『名前起きて。包帯かえなきゃ』
伊作・・・
ここ、医務室?
『もう、寝呆けてるのかい? 起きなきゃきり丸が心配するよ』
そっか、きり丸に会わなきゃ
あの子は寂しがり屋だから
重い目蓋を持ち上げる
消毒液の匂い
だがそこに伊作は居らず、ましてや医務室でもなかった
見慣れない天井
知らない、男
「・・だ、れ・・・」
思わず呟いた
「あ、起きたか!」
良かった!
満面の笑顔を向ける見知らぬ男
一体、私はどうなったの?
素早く自身を確認すれば体は包帯だらけ
忍装束ではないが、拘束はされていない
当然、武器はなくなっている
「俺はポートガス-D-エース、宜しく!」
直角にお辞儀した目の前の男を、観察する
にかっ、笑う姿は一年は組の面々を彷彿とさせるが
油断出来ない
「南蛮のお方で?」
「ナンバンって何だ?」
旨いのか?
・・・中身まで一年は組だった
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