□守るのは私
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‐ピュィィィィ‐





森に響き渡る高音・・・それは常人の耳には届かぬ音域


忍術学園の生徒が用いる緊急呼出し音




それに応じ空と地上からやってきたのは、この辺りに棲む生物委員会管理の動物たち


隼‐雪丸‐

狼‐ミツ子、ハナ江、ヨシ丸‐



肩に留まる雪丸の足に密書(テッポウタケ城の見取図と内部情報)を括り放つ



先生や耳の良い小平太ならこの距離でも音を聞きとれる。直ぐ様非常態勢を取り駆け付けるはずだ。私はこの子達が逃げる時間を稼げばいい


視線を落とす


足元で不安そうに此方を見上げる小さな忍者の卵に微笑んだ



「助けを呼んだから大丈夫」



三人はボロボロ。森を最高速度(体育委員も真っ青なスピード)で駆け抜ける中必死にしがみ付いていたのだから当然だろう。多分もう、この子たちの筋力では学園まで保たない



さて・・・



「貴方たちに任務よ」



しかしここはまだ学園の裏裏裏裏山。幼いこの子達が自力で帰るのは不可能



三人をそれぞれ狼の背に乗せ帯と紐で体を括る



「必ず学園に帰りなさい」


行け!





狼の背に掴まり泣きそうな顔を向ける彼らを背に、地を蹴る


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