二
□よい子たちと海賊のとある日常@
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「ぎゃああぁーーー!!!」
会議室での授業中、聞こえた悲鳴は大部屋の方から。それに続き・・・
「どうし・・ぎゃああぁーーー!?」
この身に覚えのありすぎるシチュエーションは、まさか・・・っ(頭に浮かんだのは伊作率いる保健委員たち)。バッと兵太夫と三次郎を見ればそれはもうキラッキラした瞳でハイタッチ!
「授業中止!体育委員先導で甲板一周!」
『はいっ!!!』
二人を抱え慌てて廊下を走る。間の悪い事に、既に前方には悲鳴を聞きつけ大部屋の扉を開けるクルーの姿が!
「おいっ、大丈夫・・・」
「待って下さい!!!入っちゃ・・・」
「っ、お前らどうし・・・ぎゃあああ!!」
・・・遅かった・・・
扉を開ければクルーの方が天井付近でグッタリしてた
「モビーを絡繰り屋敷にするんじゃなーい!!!」
「大丈夫ですか!?」
「いやぁ、驚いたぜ・・・」
「「ごめんなさーい」」
頭にたんこぶを作った二人が頭を下げる。優しいクルーの方々は笑って許して下さった
「でもスゲーな。二人だけで作ったのか?」
「はい!床と梁に仕掛けを付けて、壁にもちょっと細工して」
「船の構造の邪魔にならないよう船大工の方々に確認してもらって」
「「頑張りましたー!」」
クルーの皆さん重いからやりがいあったね!
ねっ!
・・・一応、船大工の方々の許可を取っているならこれ以上なにも言えない
「まさかとは思うけれど、この部屋以外にも作ってないでしょうね?」
「「・・・てへ」」
‐ゴチン!!×2‐
うわーん!!
わーん!!
ぎゃああぁーーー!?床が抜けたあぁ!!!
ごめんなさーい!!大丈夫ですかあぁぁあ!?
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