二
□弟の想い、姉の想い
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お昼休み、各人思い思いに時間を過ごしている忍たまたち
乱太郎ときり丸、しんべヱの三人は甲板に寝転んで空を流れる雲を見て遊んでいる
「あれは・・・馬の頭!」
「えぇ〜コロッケじゃない?」
「あ、あれドクタケの稗田八方斎の頭みてぇ」
「「ほんとだ〜!!」」
ケラケラ笑いながら甲板をゴロゴロ転がる。踏まれちまうぜェ!ワハハハと笑って通り過ぎるクルーの皆さんに、はーい!と応えまた上を見る
「あっ、バナナみたいな雲!」
しんべヱが指差す先、メインマストの少し右に連なる果実のシルエット。それを見たきり丸の頭にふと浮かんだのは大好きな姉の想い人(たぶん)
「そういやあ、マルコさん見ないな」
横の二人に見た?と聞けば同時に首を振った。最後に会ったのはいつだっただろう
「朝ごはんにも来てなかったよね」
昨日まで一緒だったのに。なんで?どうして?首をかしげる三人
考えるけど答えは出ない。気にしだしたらむずむずしてきたぞ!自然と視線は交わり、ぱちぱち、にっこり
「ちょうど遊ぶのも飽きてきたしな」
立ち上がるきり丸に二人も頷く。午後の授業まで少し時間もある。誰かに聞くくらいなら出来るだろう
疑問はみんなで調べて解決、それがは組のポリシーだ!(勉強に関してのみ適応されないのだが)
「それじゃあさっそく」
「「聞いてみよう!!」」
行ってみよう!!
「あ、イゾウさーん!!」
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