あの日から(学園 筆頭落ち)
□学園生活と崩壊進行速度
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「む?そなたはたしか中学のときの・・・」
「Hum?覚えてやがったか真田幸村。」
ん?なんだ?この人たち知り合いなのか?
何か対照的な感じがするけどなぁ。
「忘れるわけがなかろう!!あの大会での雪辱、それがしは一度たりとも政宗殿の事を忘れたことはない!!」
ほぉ、なんか因縁があるようだ。雪辱ってことはその大会で真田君が伊達君に負けたのか。
「なぜ政宗殿がここに!?」
あれ?真田君は知らないのか。
「えっとね・・・昨日転校してきたのが伊達君だよ。私と同じクラス。」
「おおっ!そうなのでござるか!!?」
驚いたようにいった。ライバルが転校してくるとか・・・世間て狭いのね。
「説明Thanks,Honey。」
「そのハニーはやめてっていったでしょ?」
なるべく冷たく言うと、何故か真田君が反応した。
「ハ、ハニー・・・?は、破廉恥でござるうぅぅあああああ!!!!」
ああ、そっか。そういうの全くダメなほど初心だったな。真田君て。
「あのさ、仮にも朝早いし、近所迷惑になるから叫ぶのはやめてね。」
そういうと、動揺は隠せずにいたが、叫ぶのはやめてくれた。なんか変にしおらしくしてるけど。
「そ・・・そうでござるな。まことにすまぬ。」
いや、私に謝られても。
「いいんだよ、だからそんなにしおらしくしないで。ね?」
なるべく優しく言った。
すると、顔を上げて朗らかに笑った。
よかった。いつもの真田君に戻った。・・・なんか少し頬が赤いけど。
気がつけば、伊達君がそんな事を思ってる私を見つめていた。
「・・・どうしてこんなにも違っている・・・?まるで別人だ・・・」
蚊の鳴くような小さい声でボソッといった。お生憎様私は目と共に耳もいいのでちゃんと聴こえた。
・・・?私、なんか変だったかな?