過去(とき)の旅人(トリップ? 誰落ちでしょうか?)
□復活?再誕?
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「我は・・・死んだはずであろ・・・?」
ワシと同じくして三成がそんな事を言っている刑部を見た。
「ぎょ・・・刑部!!私がわかるか!?本当に生き返ったのか!!?」
しかしその言葉に反応したのは刑部ではなく少女だった。
「わやわの言葉を疑うか。石田三成。生き返ったというよりかは『死んでいなかった時』に戻しただけじゃ。
まぁ、いずれにせよ当分は大丈夫じゃな。」
かなりムスッとしながら言った。しかし、その眼はどこか遠くを見ている。
「・・・さて。その者も生き返り、嬉しさで胸いっぱいなところ悪いがの。一つ、真剣に聞いてほしいことがある。」
「なんだ?聞いてほしいこととは?」
「それがの・・・」
どこか言いにくそうにしている。
「言いたい事があるならさっさと言え。」
三成のその言葉で決心したように少女が口を開く。
「―――わやわ達は・・・元の時代へ帰れなくなった。」
「・・・は?」
「・・・わやわは普段かや、緊急事態に備え、常に時空紋を2枚携帯しておった。
そして、そなたやをあの男かや救う為に一枚、そして今・・・その者を救う為に一枚使った。
それで、もうわやわは時空紋を持っておらぬ。どうしてくれよう。」
それは少女自身の管理不足ではないだろうか。
しかし、少女は自分の非をわびるどころかふんぞり返っていた。
「貴様は(お前は)阿呆か(馬鹿か)!!!」
しかしそれに屈する少女ではなかった。
「だから問うたであろう?そなたやが大変な思いをすることになってもいいか?と。
そなたやはそれでもいいと言った。何を今さや、気が変わったなぞ言わせぬぞ?」
またもやふんぞり返る。
「秀吉様・・・この阿呆を斬滅する許可を・・・!!」
三成が居合の姿勢に入った。
「待て三成!!!気持ちは分かるが仮にも命を助けてく―――」
「止めるな家康うううぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!!」
まずい。三成が怒りに暴走しかけている・・・。
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