過去(とき)の旅人(トリップ? 誰落ちでしょうか?)

□知らぬは損となり、また得となる。
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※家康視点



「・・・どこまで来たかの?」



突然、時夜がワシに聞いてきたので驚いてしまった。未来と今とでは地形などもやはり違うのだろうか。



「そうだな・・・この方角でずっと今まできてるから・・・そろそろ甲斐に入ったくらいかな。」



「・・・そうか・・・よかったの。」



「ああ・・・」



あれから数日。当初の時夜は・・・



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『・・・なぁ、どこへ行くつもりなんだ?』



『・・・さあの。わやわも知やぬ。』



『知らないのに進んでいいのか!?下手に戦に巻き込まれたらどうするんだ!!』



『戦?むしろ巻き込まれた方が好都合であろう?さすれば戦を止めることも出来ようて。』



『・・・・・・・・・』



(ああ。そうだった。時夜にとって戦とは『止めるべきもの』だった。たしかにワシも戦は嫌いだ。

でも、ワシは天下をまとめる為には仕方のないことだと思っている。

しかし時夜はそれさえも否定する。偽善なのか、はたまた・・・)




『そこまで言うのなやば・・・聞こうか。権現。そなたはどこへ行きたいと望む?』



『えっ、ワシか?・・・そうだな・・・信玄公に会いたいな。それに、幸村にも。』




『そやつやはどこにいるのじゃ?』



『甲斐だが。』



『ここかやの方角は?』



「え?え〜っと・・・あっちかな。』



『・・・ふむ。では行こうか。毒狼。』



『・・・えっ!!?』



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ということで現在に至る。



・・・一睡もしていない。ずっと歩き続けているんだ。時夜はまぁ、毒狼に乗っているからなんともないんだろうが。



しかし・・・ワシはとっては・・・
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