運命(いま)を変える者(トリップ 石田落ち)

□ジャンケン大会
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「―――じゃあ、まず、君の名前を聞こうか。」


あれから少しして、私は半兵衛(どっかで聞いたことあるんだよなぁ)という人からの質問がはじまった。


「私は、永葉 姫夜と申します。」


「なるほど。で、永葉君は―――どこから来たんだい?」



え・・・えっと・・・



「あの・・・その前にいいですか?」



「ん?なんだい?」



「あなたは・・・あなたたちは、誰ですか?」



「ああ、忘れていたね。僕は竹中半兵衛。そして―――」



竹中・・・竹中!!!思い出した!



「あの吐血して病気で死んだ人だ・・・って、あ!!」



一気にシーン・・・とした。竹中さんも驚いた顔をしている。
その顔には余裕のなさが見える。



やばい。絶対やばいよ。



「貴様・・・」



後ろの人が怖いです。今すぐにでも斬滅されそう。



ようやく我に返った竹中さんが言った。



「・・・君は、それをどこで知ったんだい?」



「え・・・え〜っと、その・・・それって・・・正直に答えないといけませんか?」



一瞬、ワケが分からんといった顔をされた。
でも、すぐに理解されたのか、



「別にいいよ?でも、嘘をつこうものなら・・・」



「斬滅する。」



「・・・みたいだよ?」



「はい!正真正銘の素直さで答えさせていただきます!」



やっぱり命は大切だよね!!


「・・・・・・」


少し、この世界について考えてみた。


(・・・一応、ここは戦国時代だ。なら、私は・・・)



決心して、言う。



「私は、姿から見ても分かるように、このあたりのものではございません。
そして、この時代のものでもないんです。
私は―――未来からやってきました。」
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