そのほかの短編(Ib『なにこれチャプチェ』追加!!)

□まさかの(サブマス夢)
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とある喫茶店にて響く。




「そういえば、リリアってさぁ。」


「え、なに?」



ふと何かを思い出したように私にそう問いかけるトウコ。いきなりのことに私は思わずオレンジジュースを噴き出しかけた。危ない危ない。



「なんでシングルトレインは挑戦しないの?アンタ、ダブルトレインなら700連勝を重ねる超最強のバトル狂だって、巷では有名なのよ?」



「ブフォッ!!」



今度は完全に噴き出してしまった。幸いオレンジジュースがトウコにかかることはなかったけど、机が汚れてしまった。




・・・というか・・・私、そんなにも戦ってた・・・っけ。




「わ、私有名なんだ・・・知らなかった。」



「そんなに連勝を重ねているのに有名じゃないほうがおかしいわよ・・・」



トウコは私の発言を聞いてあきれたようにため息をついた。



だ・・・だって・・・



「バトルポイントでふしぎなアメを買うには連勝してポイント集めるしかないでしょ・・・あれおいしいんだもん!!」



「アンタが食べてどうするのよ・・・」



あのとろけるような甘さ。そして時をかけてあるなぁとしみじみ思うあの深い達成感にも似たコク。まことにすばらしい。



「でも・・・それなら別にダブルトレインじゃなくたっていいじゃない。

アンタシングルもダブルも関係なく強いけど、シングルのほうが得意なんでしょ?」



「うん・・・そうなんだけどね・・・」



私は口ごもってしまった。言っていいものか、悪いものか・・・



「なんで?シングルトレインとダブルトレインとで違うことって言ったって・・・

そりゃもちろん戦い方が変わるけど、あとはサブウェイボスがノボリさんかクダリさんになるかどうかだけの話でしょ?」



「そこなのよぉ!!」



ああ・・・もうだめだ。抑えきれない。




「はっ?」



「ノボリさんのあのふつくしい黒いコートを見ただけで
hshsしすぎて死んじゃうからなのぉ〜〜〜!!!!!」





「ああ・・・思ったよりしょうもない理由だったわ・・・」



私は本音を言っただけなのになぜかトウコから絶対零度の視線を浴びせられた。
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