True(学園 落ち不明)
□私に一体ナニが・・・
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―――結局あれからマ○オの如くBダッシュで走ったが予鈴に間に合うことはなく、竹中先生による叱るというよりかは公開処刑を受けた。
「・・・どうして遅れたのかな。理由を正直に言ってごらん。」
ああ、怖いよ。笑顔パネェっす。
「はい・・・妹にお弁当を届けに行く為に病院にいって、おしゃべりしてたら遅れました。」
ああ・・・もうちょっとまともで怒られにくい言い方があっただろうに。
しかし、竹中先生の返答は意外なものだった。
「・・・なるほど。妹さんが、ね。何分ぐらいしゃべっていたんだい?」
「え・・・・えっと!5分ぐらい・・・です。」
「ふぅん・・・どこの病院だい?」
「あの、山の方にある、ちょっとここから離れた―――」
私は、妹の入院している病院の場所を話した。オイ、これ個人情報流出・・・にはならんか。
「ああ、あそこね。昼休みの十数分ではとてもゆっくり行って帰ってこれるところではないね。」
「あ・・・はい。」
たしかに毎回走って行って走って学校に戻ってもギリギリだ。
「なら、今回は仕方ないね。これからは気をつけるようにね。」
「は・・・・はい!!」
すごい!!こんなにすんなりいくことってあるのだろうか!!
前に同じように遅れた子が同じような状態にされたけど、今の私とは違い鬼畜な言葉をかけていた。
それはもう、泣くほど心にグサグサくるのを。
だから呆気にとられてしまったのだ。
そして油断していた。
「―――じゃあ、罰として放課後、僕のところに来るように。」
竹中先生が何もないまま非のある生徒を逃がすわけがない事に。