そのほかの短編(Ib『なにこれチャプチェ』追加!!)
□桜桃(サブマス)
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「クダリはん!!応答してくんなはれ!!」
いきなり通信機からクラウドの焦ったような声が聞こえたからちょっと驚いちゃった。ついでに耳もキンキンしてる。
なんだか只事じゃないみたい。
「ボク クダリ。
どうしたの?」
「何者かにATOシステムがハッキングされてもうてな、クダリはんの今乗ってるダブルトレインが制御不能になっとるんや!!」
「・・・そっか。
ボク、どうすればいい?」
ギアステーションが誇るATOシステムをハッキングされるなんて思ってもみなかったことだけれど、されちゃったものはしょうがないよね。
今大事なのは、どう対処していくかってことだもん。
「まずお客さんを非難させてくんなはれ!!どう考えてもハッキングした奴等はそっちに潜入しとる!!その場合・・・
―――フルメンバーで戦っていいとノボリはんから許可がくだっとるで!!」
「・・・そっか。」
フルメンバー。ダブルトレインはあくまで序の口。トレーナの力を試す、それだけの場所。
だけど侵入者とか犯罪者だったら、別。そんなやつらにも手加減してあげられるほどボク、いやノボリも優しくはないよ。
「りょーかい」
プtドガアアアアア!!!
プツッと回線を切ったと同時に爆音がした。
音のほうを見たらやっぱりというか・・・ドア、壊されてる。
まぁ、かくいうボクも前科持ちだけど。
「―――貴様がサブウェイマスターの一人だな。
乗客全員が人質だ。大人しく従え。」
「・・・はぁ」
まったく本当に溜め息出ちゃう。
困った状況なのは変わりないけどさ。
「なんだ。何か言いたいのか。」
お客さん第一なのも変わらないよ?
でもね・・・
「あのさ、ボクはね。
―――そういうの一番キライなんだけど」
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