舞台-theatrical-
□心拍数#001
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だんだんと遠のく意識の中
だんだんと近づく最期の時
頭の中で叫ぶ機械音は、きっと自分の心拍数
あれがピーって止まったら、きっと俺は死んでいる
傍らで俯く優しい影は、きっとあなたの分身か何か
俺の知ってるあなたとは、ずいぶん違った面持ちで
まだ生きたい?って聞かれたら
それはそうに決まってるけれど
幸せだった?って聞かれたら
「幸せでした。」って答えたい
しあわせでした、土方さん
大好きでした、あなたのことが
視界が曇ってよく見えない
これはきっと酸素マスク
世界が滲んでよく見えない
これはきっと
あなたがくれた好きという言葉
〜FIN〜
『心拍数#001』
(ありがとう、そして)
(さようなら)