舞台-theatrical-

□寂しくなんか
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「俺、結婚決まったんだ」



素っ気なくそう伝える土方さん





「へえ」



それは、よかったですね



「お幸せに」

「ああ」




少し寂しげに微笑みながら


俺の頭を撫でる手は


俺だけのモノだと思っていた





俺は男で、

土方さんも男で





いつか別々に所帯もって

別々に暮らす日がくることくらい









わかっていた、はずなのに



どうして













涙が止まらない。







END
『寂しくなんか』
(俺の答えは間違ってなかった…?)
 

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