舞台-theatrical-

□息が止まるほどに
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頬に付着した血を拭う。
自分の周囲に散らばった死体を一瞥し、刀を鞘に納める。

顔を上げて走り出す。


目指す先は、みんなの所。




足が重い。
息があがる。

腐り始めた肉の塊がむんとした匂いを放っていた。

なんとなく、なんとなく嫌な予感がした。
自分の予感が当たってしまうという予感が。




「隊長!こっちです!副長が!!」

大きく手を振り声を張り上げる隊士たち。
その顔は真っ青で震えている。


土方さんが?


「総悟!!トシが!!トシがぁ!!」

涙でくしゃくしゃになった近藤さんの顔。


立ち止まった俺が目にしたのは土方さんの
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