舞台-theatrical-
□君に熱中症
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ギラギラと照りつける太陽。
うだるような暑さ。
この暴君、手加減というものを知らないらしい。
縁側に座ってラムネのビンを開け、一気に半分ほど飲んで喉を潤す。
「アイツまたサボってんだろうな…」
俺でもサボりたくなるような暑さだ。
奴が堪えられるハズがない。
ふと、手中のビンが抜き取られた。
ビックリして振り向くと、総悟が俺のラムネを煽っている。
「ップハ…んー、ウマイ!」
「いや、ソレ俺の」
当たり前のようにひったくり、当たり前のように口をつける。
あまりにも無頓着ではないか。