舞台-theatrical-
□幼い夢
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「ふぁ〜あ」
ひときわ大きな欠伸が出て無意識に目を擦る。
まだまだやるべき仕事はたくさんあるのに、時計の針はもう1時半を指していた。
楽しいと時が過ぎるのは早いとかなんとか言うがアレは嘘だ。
だって俺たのしくなかったもん。
とりあえず水でも、と思い立ち上がる。
部屋を出るとあまりの寒さにゾワリと鳥肌がたった。
そういえば今朝のニュースで12月上旬くらいっていっていたようななかったような。
俺は少し考えた後、いま閉めたばかりの障子に手を掛け羽織を着てから出直した。