風景-scenery-

□Happy Fruits!!!
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目覚ましが鳴る。

まだ眠いから消してまた寝た。


あと10分もすれば新八が来て、嫌でも起きなきゃいけなくなる。

思っている間に扉がガラリと開いた音がして、元気なおはようございまーすが聞こえてきた。

窓が開け放たれ布団を剥がれる。


「銀さんいつまで寝てるんですか。起きて、神楽ちゃんも」
「んあー、新八早いアルなー。早起きは三文の得アルよ。オハヨー銀ちゃぁん」
「んーハヨー」


いつも通りの朝。

たまごかけご飯を食べ、定春の散歩に行き、一人でパチンコ屋に入り浸る。



昼時になって何かラーメンでも食べたくなって道をぶらぶらしていると、公園の横の駄菓子屋で見覚えのある人影を見つけた。
近づいて声をかけようとした時、ちょうど会計が終わって振り返ったそいつと目が合った。


「よっ」
「あ、あだ、旦那ァ!」
「どうしたの?」
「い、いえ、別に、なんでもありやせん。ちょっと、ビックリしただけでさ」

彼には似合わない挙動不審っぷり。
理由もないのにあんなに驚くことだろうか。



俺が駄菓子屋に来るのは百も承知なクセして。
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