Long

□In the company -会社で-
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散歩に出かけていた社長が、帰って来た。                                                                                   けれど緊迫した面持ちの彼の腕の中には幼げな子供が横たわっていて、度肝を抜かれた俺は思わず銜えていた葉巻を落としてしまった。                一先ずそいつを医務室に運んで、診てもらう。                                                                   医者の話だと、命に別状は無いが、もう少し寝かせておいたほうが良いとのことだった。                                    とりあえず一安心したところで、俺は彼―アイスバーグさんに問いかけた。この子はどうしたのか、と。                             「ンマー、廃船島に流れ着いたらしい小船の中に居たんだ。気ィ失ってたが息はしてたんで、ここに連れて来た」                      廃船島?何でそんなトコにこんなちっせェガキがいたんだ?                                                      色々気にはなったが、肝心の本人が目を覚まさねェ事には始まらない。こいつをどうするかは、子供の意識が戻ってから皆で話し合うことになった。もちろん当人を交えて、だ。

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