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□おとなりだぁれ?
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4人で話していると、どこからともなく漂う黒いオーラ。


不思議に思い、そちらに視線をやるとツナと獄寺と山本の姿。


オーラの原因は一目瞭然。

ツナがハンパなく真っ黒なオーラを放っている。
黒いオーラの大安売りだ。



うわーあたしなんかしたかなぁ。



にこりと笑い、ツナはあたしの隣に座る内田君の頭をがしりと掴んだ。





「おい小僧、そこの席替われ」


「え、でも今くじ引きしたばっかり…」


「何、オレに文句あんの?」


「いえ、替わらせていただきます!!」



え、ちょっと。
ちょっと待ってよ。

てか小僧てアンタ同い年でしょ。



「てめぇ そこどけ」


「ひぃ!」



獄寺は獄寺で斜め前に座ってた小林君を無理やり退かせる。



「オレの席ここな!」


「や、山本?」


「ん?なんだよ相良」


「いや…ナンデモナイデス」



山本も有無を言わさない黒い笑顔で前の席の相良君を退かせてしまった。



って、黙って見てる場合じゃないよあたし!



『ちょっと!どーゆーつもり!?』


「どういうって、何が?」


『何がって…、ちゃんとくじ引きの通りに座りなよ!』


「お前十代目に指図すんなよ」


『いや、ツナだけに言ってんじゃないからね!?てかくじ引きの意味は!?』


「ボスの決定は絶対なんだよ」


「獄寺の言う通りなのな」


「第一、オレを差し置いて葵の隣に座ろうなんて100年早い」



何様だよお前。




ああもう、頭痛くなってきた。
こんのマフィア風情が!!!



先生に注意してもらおうと教卓の方を見るけど、ガラの悪い獄寺と、真っ黒なツナと山本にビビって固まってしまっている担任・山田幸男(推定45歳)。


くそぅ、誰かこいつらを止めてくれ!




そんなことを思っていると急に教室内が静まり返った。




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