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□おとなりだぁれ?
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今日は待ちに待った席替えの日!


今のあたしの席、前から2番目であんまり寝てらんないし、よく先生に当てられるし嫌だったんだよねー。




席替えの方法はいたってシンプルなくじ引き。

先生があらかじめ座席にランダムに番号をつけておいて、生徒は引いた番号のところに座る、というもの。




くじを引いたら、あたしは18番だった。


あわよくば後ろの方がいいけど、とりあえず先生にあんまり当てられずに静かに平和に過ごせる席ならどこでもいいや。



そう思っていると全員くじを引き終わったらしく、先生が黒板に決めておいた座席の番号を書き出した。



『おっ!一番後ろ!!しかも窓側!!』



やったー!
天はあたしに味方した!!



うれしい心地で自分の新しい席へと向かう。


前、右斜め前、右隣は全員男子生徒だった。

相良君、小林君、内田君か。


女子が近くにいないのは心細いけど、みんな優しい人だしよかったー。



席に着くと隣から声がかかる。
内田君だ。



「あ、この席月咲さんなの?よろしく」


『うん、よろしくねー』



そう言うと前の席の相良君が振り返った。



「なぁ月咲、数学得意だったよな?当てられそうになったら頼むな!」


『あはは!あたしにわかればね。小林君は英語得意だったっけ?』



斜め前に声をかけると、小林君も振り返る。



「英語だけはね。他の教科は俺もみんなの世話になるかもしれない」


『OK!あたしも内田君も小林君も相良君も得意教科違うっぽいし大丈夫でしょ!それにしてもみんなくじ運いいねー』


「月咲もな!オレその席狙ってたのに」


『へへっ、いいっしょー』



ワイワイと話しを弾ませるあたしたち。

うん、いい席だ。


この席だったら楽しくやれそーだな。




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