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□王様ゲーム
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「たしかに暇だなー。キャッチボールでもすっか?」


「こんの野球バカが!てめぇとやれば死人が出るっつの!」


「ハハッ!」



え、笑い事じゃないよね山本。



「んー、じゃあトランプとかはどーだ?」


『カードゲーム系はこの前一通りやったしなぁ』


「わがままなヤツだな。…十代目、何か案はありませんか?」



わがままとか獄寺に言われたくないよ。



「…アレをやろう。隼人、雲雀さんと骸も呼んで」


「はい、わかりました!」



え、アレとはなんぞや。

そして獄寺はいつも空気よめないくせにアレが何なのかわかったんかい?

そしてそして嫌な予感がするのは私だけでございまするか?



「お前口調変わってんぞ」


『ふぉうッ!読心術!?っていうかリボーンいつからいたのー!?』


「今来たとこだ。おもしろそーだからオレも特別に混ざってやるぞ」



出たよ、上から目線。



「何か言ったか?」


『いや、別に?』



思っただけ!
私は思っただけ!!





そうこうしているうちに、雲雀さんと骸が、呼びに行った獄寺と一緒に広間に入って来た。



「用事って何、綱吉。くだらないことなら咬み殺すよ」


「クフフ。綱吉がわざわざ呼び出すとは珍しいですね」


「オレじゃないよ。呼び出したのは葵」


『は!?』


「クハッ!葵、わざわざ呼び出さなくとも、僕と君は心で通じ合っているじゃありませn『黙れパイン』


「葵、パインじゃなくてナッポーだよ」


『あ、ごめんツナ。つい略称で呼んじゃったよ』


「次は気をつけてね」


『うん、わかった』


「…何か僕の扱いひどくありませんか?」


「うるさいよ、そこの変態。ところでどうして呼び出したの?」


「なっ、雲雀恭弥!変た『ツナ、私呼び出しなんて「雲雀さんと骸にも王様ゲームやるの付き合ってほしいって言ってましたよ」



私そんなこと一言も言ってねぇぇ!
ツナの陰謀だ!私は無実だ!
しかも台詞遮りやがった!(私もだけど)


だいたい、このメンツで王様ゲームなんてした日にはどうなるかわかんないよ!?

あ、その前に雲雀さんが王様ゲームなんてやるわけないよねっ!



「王様ゲーム…?」


「ヒバリ、王様ゲーム知らねぇのか?くじを引いて王様って書いてるのを引いたヤツが好きなことを命令できるんだぞ」


「ふぅん。好きなことを…」



リボーンの説明にそう呟いて、雲雀さんはチラリとこちらを見た。


え、何で私!?
私何かしたっけ!?


まぁいいや。さぁ雲雀さん「そんなくだらないゲームやらないよ」って言って下さい!!



「やるよ」



ええぇぇぇぇっ!?



「葵、さっきからうるせーぞ」



私声に出してねぇぇ!
なんで脳内と会話ぁぁっ!



「あ?文句あんのか?」



ごめんなさいごめんなさいお願いだから銃をしまってください…っ!




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