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□サラリと言わないで!
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私の彼氏は学校で、いや、並盛町でも有名な最強・最恐な並中風紀委員長。
とは言っても、恭弥は目つきが鋭いだけでいたって普通だと思うんだ。
なんでみんな恐がるのかが、よくわかんない。
『ねー恭弥ー』
「何?僕は今仕事中なんだけど」
『うん、私も』
「……」
『あ、じゃあ黙って仕事しなよって思ったでしょ!』
「わかってるなら仕事して」
『えー。だって飽きちゃった。ちょっと休憩しようよ』
「君、そればっかりだね」
『へへっ♪』
「ごまかさないでよ。…まぁいいや。休憩したいならコーヒー入れて」
『はーい!』
ほら、恭弥って普通に優しいと思うんだ!
ヒバードのお世話も自分でしてるし、話せばちゃんと聞いてくれるし。
ちょっとだけ仕込みトンファーとか「咬み殺す」って台詞とか戦闘マニアなとことか群れるの嫌いなとこが、周りの人と違うだけ!
って、あれ?
結構違うとこあるかも。
じゃああれだ!
恭弥は変なんだ!
って、それだと私が変人のカノジョみたいになっちゃうじゃん!
「ねぇ、失礼なこと考えてないで早くコーヒー用意しなよ」
『うぉ!?何故それを!?』
「(うぉって…)君のことなら何でもわかるさ」
『すげー!恭弥すげー!』
「小学生みたいな驚きかたしないでくれる。君のことならスリーサイズもわかるよ」
『そ、それはちょっと困るんじゃないか!?』
「(なんで疑問形…?)」
私はコーヒーを入れて恭弥が書類整理をしている机に置いた。
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